住み替え物語

心地よい暮らしは自分で作ろう♪

リノベーションの内容とコストを大公開します!

こんにちは!トコです

 

この記事の内容

築33年3LDKのマンションを1LDK+WICにリノベーションした費用は○○万円でした!(本文中で公開します)
リノベーションで出来たこと、出来なかったこと、コストダウンの為にやったことなどを正直に大公開します。

 

 

 

引っ越し~リノベーションの経緯

我が家は田園地帯の広々一軒家に築30年の戸建てがあり、長年義両親や子供達と犬と暮らしていました。

子供達が独立し、義両親と犬を看取り、気がつくと自分たちの老後が目の前に迫っていました。

高齢になり車に乗ることが怖くなったら、日々の買い物や通院にさえ困るような地域だったので、自分たちの老後子供達にリスク不動産を残さないようにと考えて、自宅を売却し同時に街中の中古マンションを購入したのです。

 

自宅の売却費用と老後資金を少しだけ取り崩して、マンションの購入費用とリノベーションに当てる計画で進めていきました。

 

リノベーションの内容

費用と内訳を大公開します!

3LDK(68.5㎡)→1LDK+WIC へのリノベーションです。

こちらに間取りについての記事をかいています。

 

sumikaestory.net

 

 

リノベの工事内容

間取り変更・・・・68.5㎡3LDK(1部屋和室) → 1LDK+WIC(全てフローリング)
水回り設備・・・・全て交換
床・・・・・・・・脱衣所とトイレ以外は全てチェスナット(栗)の無垢材に
室内配管・・・・・全て交換
下地・クロス・・・下地は一部を残し解体・交換、クロス総張替え
給湯機・ガス管・・全て交換

 
かかった費用の内訳
設備費・・・・・・・・・・  約181万円
 ・キッチン・風呂・トイレ・洗面台の購入と工事費

電気設備・・・・・・・・・     約42万円
 ・照明器具・火災報知器・インターホンなどの器具と工事費

解体・木工・クロス・・・・  約420万円
 ・解体・処分・木工事・インナーサッシ・クロスなどの材料費と工事費

ガス機器・・・・・・・・・・ 約17万円
 ・ガス給湯器・配管器具と工事費

 

以上いずれも税込み価格で、私達が支払った金額の総額が約660万円です。
※カーテンやロールスクリーン・家具・エアコンなどリノベ後に購入したモノは含みません。

 

660万円は高いか?安いか?

工事を行ったのは2022年2月末~5月上旬でした。
物価が徐々に上がり始め、設備メーカーさんから「あと○ヶ月したらまた値上げになります」と言われながらの契約でした。

 

一部の壁の中や天井にある下地以外は、給排水管やガス管も含めてほぼ全部新品になりましたので、フルリノベーションと言って良いような内容です。

 

ただし、間取りを大胆に変えたというよりは、要らない壁や建具を無くしていったような内容なので、3LDKを新たに3LDKにし直すよりは材料費も人件費も少ないと思います。

 

コロナ前でしたら、こんなもんかな?という価格かも知れませんが、この当時は既に職人さんの日当も2~3割あがっているという話を聞いていたので、安く済んだのではないかと思います。

 

 

コストダウンの為にしたこと

その1:一部を分離発注しました

分離発注ってなあに?

 

すごく簡単に言うと、自分でそれぞれの専門業者さんを探すことだよ


家を建てたりリフォームをする時は、ハウスメーカーやリフォーム会社にお願いするのが一般的です。


そこの社員さんが、それぞれの専門業者さんとの仲立ちや連絡調整をしてくれて、工事が進んでいくわけです。

 

我が家は家族や親戚のつてで、水回り設備と電気・ガスについては分離発注にしました。残りの大工さん主体の工事関係だけは個人で建築の仕事をしている知人に連絡調整をお願いしました。

 

仲立ちや連絡調整にかかるコストが巷では総工事費の2~4割とも言われています。これは会社によって色々のようで、大きなメーカーになればなるほど高くなる傾向があります。

 

その2:一部の材料を施主支給にしました

通常、ハウスメーカーなどでは選べる設備がある程度限られており、施主からの支給は小物に限るなどが多いと思います。

 

分離発注の部分は専門業者さんと直接やりとりしたので、ある程度好きな部品を導入できました。

 

また、一番コストが嵩んだフローリングに関しても、私自身で見つけた材料を使って貰ったので、中間マージンは殆ど無かったのではないかと思います。

 

その3:ややこしい工事は避けました

トイレやキッチンの位置を大きく動かすと、うちのマンションの場合、床を上げて二重にしたり、壁を作り替えたりしてコストが嵩みます。

 

その為、トイレや浴室は動かさず、キッチンもシンクの位置をPS(パイプスペース)近くにするなどして、極力面倒な部分の工事を減らしました。

 

その4:建具を出来るだけ減らしました

部屋数が減ったのでドア数が減りました。また、収納部やクローゼットの入り口などはカーテンやロールスクリーンにしたので、収納扉も無くなりました。

Before 解体前の和室

After 元和室の押し入れは部分はワークスペースに

 

思い通りに出来たこと、出来なかったこと

思い通りに出来たこと

1.トイレ以外の水回り設備をタカラスタンダードに統一できた(トイレはTOTO)

これは、キッチンのメーカーで随分悩んでいたところ、分離発注した設備屋さんが、これまでの経験から「タカラ一択です!」と言い切って勧めてくれたので決めました。

 

後から知ったのですが、通常のリフォーム会社さんは利益が乗せにくいタカラスタンダードは導入を渋るケースが多いそうです。この点はリフォーム会社ではなく直接設備屋さんにお願いしたからこその利点でした。

2.無垢のフローリングにできた

知人である監督さんと大工さんも含めて「あーでもないこーでもない」「あれは駄目だこれは駄目だ」と意見をぶつけながら、時間をかけて探し当てた防音材と無垢材で、念願の無垢フローリングを全面に貼ることができました。

 

3.冬暖かく、夏涼しい家になった

以前の戸建てはとにかく夏は暑く冬は寒くて、特に冬は大嫌いでした。

若い人にはピンと来ないかもしれませんが、部屋を出る度に震え上がるような戸建ての寒さは、年齢と共に体の大きな負担になります。

 

マンションのベランダ側はほぼ全部掃出し窓になっているので、リノベーションでは、「単板ガラス」ながらもインナーサッシを全て取り付けました。

 

ネット記事では、インナーサッシは高機能のガラスでなければ意味が無いかのように書かれている記事が沢山ありましたが、環境によると思います。

 

マンション中層階で上下左右に部屋がある我が家は、単板ガラスのインナーサッシでも、充分静かで暖かいです。氷点下の朝でも室内は17度ほどあります。

素足でも無垢フローリングなので極端な冷たさはありません。

 

夏場にお隣さんがベランダで大きな声で携帯電話を使うことが度々あったのですが、元々のサッシを閉めただけの時と、インナーサッシも閉めた時とでは全く違いました。

インナーサッシも高機能ガラスになると相当なコストになりますので、ここは無理せずに単板ガラスにしてよかったと思います。

 

冬の暖かさや、夜中のサイレンの音の軽減などは、老後を控えた私達には何よりもありがたい環境で、心身のストレスはかなり軽減されました。

 

思い通りに出来なかったこと

1.ニッチ収納やニッチスイッチなど、おしゃれなインテリア機能

これはデザイナーや設計士さんを一切使わなかったので、そこまで頭が回らなかった私の責任です。

 

2.コンセントの位置や電球の種類

電気屋さんがちょっと苦手で(ゴメンナサイ!)コンセント位置とかダウンライトの種類とかに拘って交渉するスキが無かった。これも言い出せなかった私の責任です。

 

3.理想のトイレ

トイレの内部配管が動かせず、使える機種がものすごく限られてしまい、希望していたカッコいいトイレには出来なかった。(誰を責めようも無い)

 

4.トイレの床と壁

クロス屋さんから材料を2者択一で迫られて、どっちもイヤと言えなかった(苦笑)

見た目の残念なゴム製の巾木様のものを付けられた(これは超後悔ポイント)

 

5.お風呂のサイズアップ

お風呂がもう1サイズ大きく出来たらしいと後になって解った。お風呂極小です(泣)

このへんは分離発注したデメリットになりますね。

どういうことかというと、解体をした大工さんや知人と設備会社は分離されていて密に繋がっていなかったので「お風呂を大きくしたいらしいけど、(解体してみたら)これなら大きくできそうだよ」という情報が共有されなかったのです。

 

理想とコストの関係

コストをかければ叶えられた理想もあれば、そうでないものもありました。

小洒落たインテリア性のあるデザインは、やはり専門家にお願いすればもっと素敵になったかなとは思います。

低予算でお願いした手前、トイレの内装材料などあまり無理を言えなかった部分も多いです。

ただ、見栄を張りたいなら別ですが、自分たちが住むのには支障ありません。

 

リノベで優先して考えたこと

色々な意味での安全と安心

老後を間近に控えて購入したマンションは築33年。

年老いていく自分たちの未来を考えながら、あと30年程の安心と安全は確保したいということを最優先にリノベ内容を考えました。

 

具体的には下記のような事です。

 

優先して考えたこと
1.室内の給排水管を刷新する
  漏水事故などで迷惑をかけることがないように、すべて刷新した。

2.経済的な安心
  見栄や一時の満足の為に、必要以上のリノベーションをして老後資金を減らすことがないようにした。

3.移動の楽な家
  高齢になった時に、ラクに室内を移動できることを念頭に設計した。

4.モノが増えない家
  無駄なモノが増えないように、収納場所を極力減らした。

5.シンプル
  設備も間取りも、シンプルで壊れにくくメンテナンスがラクであることを優先して考えました。

 

それでも譲れなかった事

上記のような事を優先して考えながらも、リノベーションにあたって絶対に諦めたくない希望もありました。

 

無垢フローリングです。

我が家のような直床工法のマンションに無垢フローリングを導入するのには、本当に苦労がありました。別記事にしていますので、是非読んでみて下さい。

 

sumikaestory.net

 

DIYでコストカットと思い出作り

カーテンとロールスクリーンのオーダー&設置

室内からドアや建具をほぼ無くしたのは、移動をラクにしたりスペースを有効活用する目的でした。

でも、来客時の目隠しなどが必要な箇所もありますので、そこにはDIYでロールスクリーンやカーテンを設置しました。

 

1~3mほどの幅のロールスクリーンやカーテンなど、合計8ヶ所に取り付けた時は本当に大変でしたが、夫と二人で今でも笑いながら「大変だったよ」と人に話せる楽しい思い出です。

 

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可動棚の設置&研磨

重量物を乗せる可動棚は大工さんにお任せしましたが、小さなストック品の棚は自分たちで設置しました。

また、軽く着色した無垢材の棚板がザラついていたので磨きをお願いしましたが、費用が掛かりそうでしたのでこれも自分たちで手触り良く磨き上げました。

 

間接照明の設置

リノベーション前から好きだった間接照明ですが、業者さんにお願いすると機材から配線から何かとコストアップに繋がります。

また、工事の段階になってもイメージが固まらなかったので、電源だけを近くに確保してもらいDIYで好きなようにしようと考えました。

 

プロの工事のように完璧なものは無理でしたが、自分たちが暮らすのには充分満足な雰囲気にすることができました。

 

間接照明と言っても色々なやりかたがあって、必ずしも大がかりな折り上げ天井とか付加し壁が必要なわけではなく、手軽な方法もあります。

飽きたら変えられるのもDIYの良いところです。

気になる方はこちらの記事も読んでみて下さいね。

 

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おまけにワンポイント

理想の部屋が出来たとしても

これは不動産会社やリフォーム会社の方達と話すと、皆さんが深く頷くことなのですが、、、。

「どんなに立派な家を作っても、点検に伺った時にさんざん散らかっていたら..もう..ホントにガックリしますもんね。」

と言うことです(笑)

 

リノベーションも新築も、ちゃんとした機能さえ備えて作って貰えれば、あとは値段じゃなくて暮らし方次第でどれだけでも素敵は作れます。

 

このブログのサブタイトルのように「心地よい暮らしは自分で作ろう♪」です。

 

今日も最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。

 

整理収納アドバイザーの観点から、収納やお片付けについても今後記事を増やしていくつもりです宜しければお気に入り登録して頂けるとうれしいです。

 

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