住み替え物語

心地よい暮らしは自分で作ろう♪

私達はこうして田舎の家を売りました

こんにちは!トコです

 

自己紹介
田園地帯の広々一軒家を売却し、街中の中古マンションをリノベして住み替え。 
低コストで理想的なリノベーションを実現。その顛末や、実際に使っている物、DIYしたものなどをご紹介していきます。

趣味:ハンドメイド・DIY  資格:整理収納アドバイザー1級・消費生活アドバイザー 

まだまだ新米ブロガーです。これからどんどん記事をふやしていきます!
 

この記事の内容

私達夫婦が田舎の一軒家を売却するために、どんな事をしたかを書いています。
田舎とはいっても、ポツンと一軒家のような山の中では無いことは予めお断りしておきます。

 

 

売却した我が家のスペック



 

物件概略

土地150坪(地域指定なし)田園地帯の集落

築30年程のセキスイハイム2階建7LDK

シャッター付きの車庫3台分

6畳のフローリング床の倉庫

自転車小屋

2坪ほどの雨風が凌げる洗濯物干し場

 
周辺環境
鉄道の(支線)無人駅から徒歩15分

一番近いコンビニまで車で5分

一番近いスーパーや銀行まで車で8分

小学校まで徒歩30分

中学校まで自転車で10分

出前をしてくれるお店無し

 

今更ながら、売却するには
なかなか厳しい環境だったわ

 

田舎の家の売り方を書いている人たち

 

売り方を書いている人は、物件の持ち主ではない

家を売ろうと決めた時、田舎の家を売る方法や、売る事の難しさを書いた業者さんのHPはよく見かけました。

空き家バンクに登録しろとか、買取専門店に売れとか、リフォームしろとか、更地にしろとか。

 

でも、実際に田舎の家を売った人の体験談は、とても少ないことに驚きました。

確かに、殆ど業者さんの記事だね

売り手(持ち主)に有利な事は書いていない

売り方の記事を書いている人は、「仲介をしたい人」「安く買い取りたい人」が殆どで、なんとか成約させる為のハウツーは書いてありますが、売主の希望通りの売却になったのかどうかは解らないのが実情です。

 

では、我が家がどのように売却したか
説明していきますね

我が家の売却に至るまでの道のり

いつからどう動いたか

2022年の秋、既に2人暮らしになっていた私達は、老後を控え不便な田園地帯の自宅を売り、街中のマンションに住み替えることを決め、動き始めました。

 

まずはネットで複数の不動産会社に査定を依頼できるシステムを利用しました。

それとほぼ同時に、ご近所の3世代同居などの大家族に声を掛けていきました。

最後は自宅の前に「売家」の看板もかける覚悟でしたが、その必要はありませんでした。

 

実は私達は以前から、いずれ親を看取ったら街中に住みたいと考えていたので、事あるごとにご近所の人たちに冗談半分に「家、売るよ、買わない??」と言い続けてきました。

 

振り返ると、この行動がスムーズな買い手発見に繋がったと思っています。

なるほど!人の口コミを利用したんだね

昔聞いたやり手の営業マンの言葉

私は昔アルバイトで街中の不動産会社に勤めたことがあります。そこのやり手の営業マンに、うちを買ってくださいと冗談半分に話した事がありました。

 

その時に真顔で言われたのです。

「田舎の家は近所に沢山買い手がいるよ」と。

 

私達がいた地域は古く、皆大きな家屋敷に住み大家族で暮らしていました。そんな人達がまた家を買うのかな?とその時は思いました。

 

その後歳月が過ぎ、子供が大きくなり就職して結婚してという世代になり、ようやくその意味がわかってきたのです。

 

その土地に根付いている人達の人生

農業地域だった我が家の周囲は、土地持ちが多く、子供が沢山いて、大学もなるべく自宅から通えるところに行かせるような土地柄でした。

 

その子達は地元で就職し、結婚し、実家の近くでまた子育てをするのです。

 

昔は3世代4世代同居が当たり前だったのが、平成、令和になると、若い人たちは同居をしなくなりました。

 

同じ敷地に別の家を建てたり、自分達で新たに家を買ったりするようになったのです。

 

私達の家を買ってくれたのも、まさにそんな人達だったのです。

 

土地に根付いた人達なので、私達から買った家や土地を転売するつもりはほぼ無く、そのため、境界線の曖昧さや時効取得状態になっている持ち主不明の小さなスペースがあることなど、都会の物件であればマイナス査定になるような部分も殆ど問題になりませんでした。

 

私達が本気で動き始めてわずか2ヶ月で、ハッキリと購入の意思を示して貰うことが出来、金額を含めた詳細の交渉に入っていきました。

 

結局、不動産会社の仲介は使わず、自分達で買い手を見つけることができたのです。

 

本気で家を売りたければ

田舎にも色々な田舎がある

田舎といっても、ポツンと一軒家のような山奥から、産業がしっかりと根付いている田舎など、かなりの幅があります。

 

田舎の家を売りたいと思うなら、当たり前ですがその地域で暮らしたいのはどんな人達かを考え、そこを目指して自ら働きかけるしかないのです。

 

ポツンと一軒家なら「空き家バンク」でも良いでしょう。

立派な古民家なら「レストラン」としての需要もあるでしょう。

大学が近ければ「シェアハウス」もあり得るでしょう。

需要を考え、アクセスが集まる所に働きかけるのが近道です。ネットを大いに利用してそういう情報を集めましょう。

 

田舎暮らしを夢見ている都会の誰かに気付いてもらうのをただ待っていても、隕石が降ってくるのを待つのと同じです。

 

動き出しの最初の1歩が一番重い

いざ、売却と決めたとき。一番ハードルが高く感じたのは不動産会社に査定を依頼することでした。

じゃんじゃん電話かかってきて困ったりした?

業者さんの数を絞って集中して
対応したから、それほどでもなかったよ

 

家の中をしっかりと片付け、掃除をして、臭いには気を遣いました。

何より、複数の不動産会社の営業マンとの調査や査定報告のスケジュール調整は、仕事をしながらであればなおさら大変です。

 

でも、こぎ出した自転車はやがて加速していくのと同じで、最初の1歩さえ踏み出せばあとは流れに乗っていくだけです。長丁場になると気力が萎えてくるかも知れないので、自分なりに期限は設けておいた方が決まりやすいかも知れません。(妥協は必要になりますが)

 

査定はあくまで「参考」と考える

余談になりますが、売却に向けて動き始めた頃、意を決して複数の不動産会社に査定を依頼しました。5社で900万円〜1700万円と驚くほどの差がありました。

そのうちの1社からは、個人事業をしている見込み客がいて、1700万円の査定額以上出してもいいからすぐに話がしたいと言われたこともありました。

 

古い地域なので、見知らぬ事業者に売却して何かトラブルなどが起きたら申し訳ないと思い、お断りしたのですが、家だけでなく大きな車庫や倉庫などがあれば事業用としての需要もあるのだと気付かされた出来事でした。

 

最後に

本気で家を売りたければ、文まずは「売りたい」という意思表示をすることが第1歩です。

ご近所の人にでも、立て看板でも、不動産会社にでもいいのです。

全てはそこから始まります。

 

 

今日は田舎の築30年の戸建を売却した事について書いてみました。

 

最初の1歩が踏み出せずにネットの中だけを彷徨っている方の、脱出のお役に立てれば幸いです。 

 

sumikaestory.net

sumikaestory.net