こんにちは!
田園地帯の広々一軒家から、街中の中古マンションに住み替えたトコのブログです。
低コストで理想的なリノベーションを実現。その顛末や、実際に使っている物、DIYしたものなどをご紹介していきます。
・福岡県在住の主婦
・趣味:ハンドメイド、DIY
・資格:整理収納アドバイザー1級
消費生活アドバイザー
まだまだ新米ブロガーです。これからどんどん記事をふやしていきます!
今日は3LDK(68.5㎡)のマンションを1SLDKにリノベーションした、間取りについてのレポートです。
少し変わった間取りですが、リフォームやリノベーションの間取りでお悩み中の方の参考になれば幸いです。
今日は一般的な事ではなく、あくまでなぜ我が家がこういう間取りにしたのか?について書いています。
間取りを考えた順序
順序1.譲れないポイントを探した
1. 高齢になった時にラクにすごせる家
2. 明るく開放感のあるキッチンと室内
3. 風通しが良く広々としたLDK
4. 無垢材のフローリング
5. 使い易く無駄の無い収納
1つずつ少し詳しく説明してみます
理想を実現するために施した工夫
以前の一軒家では、義両親が高齢になった時に下記のような姿を目にしました
・ドアや引き戸の一つ一つで立ち止まり、ゆっくりと開け閉めしなければならない
・夜中に何度もトイレに起きるので、寒い廊下やトイレで震え上がる
・照明の無い収納庫や押入れで捜し物に苦労する
・敷居や階段で転ぶ
・衣類が家中のあちこちに収納され、探し回る
・ベッドをトイレの近くに配置した
・押し入れのような深い収納は作らなかった
・構造上、仕方の無い場所以外は床をフラットにした
・収納場所を種類ごとにまとめた
・以前の一軒家では対面式のキッチンが北側にあり、吊り戸棚や壁で薄暗く、空調も効きにくい嫌な場所でした。
・東と南側は通りに面しており、障子を閉めると閉塞感がありました。
・キッチンを壁付けにすることでLDKと一体化させ、広々と明るいキッチンとLDKを確保した
・光を遮る壁・下がり壁などを極力無くした
・ゾーニングが必要と感じたLDKと寝室の境は、高さ120㎝の腰壁にして、明るさを確保した
・以前の一軒家は、大きな掃き出し窓の反対側にはキッチン背後の小さな窓しかなく、なかなか風が通りませんでした。
・部屋も細かく区切られた7LDKの2階建てで、和室も多く開放感とは無縁の作りでした。
しかし玄関を開け放つわけにはいかないので、WICの窓を開け入り口をカーテンにすることで、風の通り道を確保しました。WICの窓とベランダ側の掃き出し窓を開けると風通しは抜群です。
無垢の木の肌触りが大好きで、夏場には裸足で過ごしたいと切望していました。以前の家は突板フローリングで冬は冷たく、夏場はベタベタした感触があり苦手でした。
・二重床にすると一層天井が低くなったり、工期も延びたり費用もかなりかさむことがわかり、最終的にはL45の防音性能を満たすマットを自ら探し当て、それを敷いた上に栗の木の無垢材を敷いて貰えました。
・コストはかかりましたが、フワフワしたクッションフローリングではなく幅広の無垢材に出来て、大満足です。
・このリノベーションで一番頭を悩ませて時間をかけて決めたのはこのフローリングでした。監督や大工さんに押されて一度は無垢材を諦めかけましたが、粘って探して本当に良かったと思います。古い床を剥がしたり、段差を解消してくれたり、臨機応変に動いてくださった大工さん様々でした
・布団ではなくベッドでの生活では、押入れのスペースは使いこなせず、勿体ないと思っていました。
・クローゼットの扉を一々開け閉めするのが面倒に感じていましたし、扉があることで両脇や天井付近が使いにくく、無駄なスペースになっていました。
・収納が多すぎると死蔵品も増えるので、あまり多くの収納スペースは要らないと思っていた。
・リノベ前の和室の押入れ部分は、可動棚と机を設置して私のワークスペースにしました。今まで1部屋使っていた私のスペースは押入れ1つ分で足りるようになりました。
・3畳分のWICに、夫婦2人の衣類の殆どを収納、季節家電やリネン類は油圧式ダンパーの付いた跳ね上げベッド2つの下に収納しました。
・キッチンの吊り戸棚や食器棚の高い所などは、ほぼ使わない物しか入っていなかったので、設置をやめました。不要な物も減って、空間が広々として一石二鳥でした。
順序2.使う家具・設備を決めた
譲れないポイントをハッキリさせたところで、次に「使いたい家具」「使いたい設備」を決めていきました。
・大きな無垢材のダイニングテーブル(元々使っていた物)
・背の低い引出し式の食器棚、よく使う日用品や書類入れをテーブル横に設置
・引出し収納式の洗面台
・跳ね上げ式収納のベッド
・ハンガーが沢山掛けられるWIC
順序3.最終的な間取りの寸法を決めた
使う家具や設備が決まってから、それらを快適に使えるスペースを計算して、最終的な壁の位置・寝室の幅や腰壁の高さなどを決めていきました。
理想通りには行かなかったところ
マンションの場合は梁やパイプスペース(PS)に注意
色々なサイトにも書かれていますが、絶対に動かせない梁やPSと配管の問題がネックになって、我が家も色々妥協しました。
・トイレの方向も場所も変えられなかった。
・キッチンのシンクとコンロの位置関係が理想とは逆になった。
・梁が邪魔でWICの吊り戸棚が思うように付けられなかった。
・お風呂とトイレの入り口の段差が解消できなかった。
マンションリフォームは床や天井、壁の構造に大きく左右される
古いマンションは現在の一般的な構造とは違うケースが多いそうです。また当然一軒家とも全然構造が違います。リフォームに入る前に想定していたのと違うこともよくあります。
因みに我が家のリフォームでぶち当たった想定外の事を挙げてみます。
・キッチンのシンクをベランダ側にする予定だったが、勾配がとれずPSの近くにするしかなかった。
・直床構造で、クッションフローリングと思って居たら、場所によってはすでに2回3回重ね張りされていて、床を剥がすのに相当な労力と費用がかかった。
・天井や床にかなり歪みがあって、スケルトンに近いところまで壊すことになった。
理想のマンションに出来た最大のポイント
人任せにせず、時間を掛けて理想を追求していった
リノベーションを決めてから、ネットや雑誌で沢山の情報を集めたりしましたが、結局自分に必要な間取りや設備は自分にしか解らないと思います。
物件も理想も百人居たら百通りです。間取りも設備も、リフォーム会社などから勧められたものを選んでいくだけだと、あとからこんなはずではなかった!と思うところが沢山出てきただろうと思いました。
我が家は監督が知人だったことや、大工さんが本来やらない作業も色々として下さったので、臨機応変に決めて進めて行けましたが、普通は途中での変更は工期や費用の問題から面倒なことになるので、できる限り手を尽くして契約着工前に調べておく事をオススメします。
妥協できる所と、絶対に妥協したくない所をハッキリさせた
いわゆる優先順位です。これだけは譲れないというところがハッキリしていれば、残りの部分をなるべく良いように変えていけばよいのです。
リノベーションした部屋の住み心地
Biefor → After
良かったところ
ドアが無いのはとにかく楽チンです。
例えばリビングからクローゼットの中の小物を取りに行く場合。
1.廊下へのドアを開ける(閉める)
2.部屋の入り口のドアを開ける
3.クローゼットの扉を開ける
4.クローゼットを閉める
5.部屋のドアを閉める
6.リビングへのドアを(開ける)閉める
この6つの動作が無くなりました!WICの入り口はカーテンなので腕押しだけです。
ドアの開け閉めは若いうちは何も問題無いのですが、高齢になると一つひとつ立ち止まって、転ばないように躓かないように気をつけながらになります。それは、義両親の暮らしを看取ったので良くわかります。
トイレが近いのは冬の夜には助かります
ベッドから数歩でトイレに行けるのも、若いうちにはわからない便利さです。
寝室をLDKと繋げ2人一緒のスペースで眠る
隣で寝ると、お互いの不調や異変に気付くのも早くなります。
光熱費が激減
ワンルームだとエアコンを複数台切り替える必要が無い、ファンヒーターも1台で気温差がなく家中明るい。インナーサッシも付けたので、冬も暖かいし結露しない。
後悔しているところ
お風呂の大きさ
間取りに関してはお風呂をもう少しだけ広くしたかったです。ただ、構造的な問題もあって諦めました。
でも小さいお風呂は掃除が物凄くラクなので私は満足です。
PSの位置(後悔しても仕方ない)
古いマンションなので、絶対に動かせないパイプスペースが中央に2箇所あって、間取りの柔軟性が低く苦労しました。これは物件を探す時にわかっており覚悟して買いましたが、もう少しリノベーションしやすい物件だともっと良い間取りも考えられたかもしれません。
でも、毎日ベッドに入る時に嬉しくなってニヤニヤする程満足しています。
あとの後悔しているところは、間取りというより設備などの細々としたところばかりです。
さて、今日は築30年超えの中古マンションを購入して、リノベーションした我が家の間取りを公開し、そこに至った経緯や住み心地をレポートしてみました。
他にもインテリアやリフォーム・住み替えについて様々な記事を書いていきますので、宜しければお気に入りに入れて読んでみて頂ければ嬉しいです。